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diff --git a/ext/tcltklib/MANUAL.euc b/ext/tcltklib/MANUAL.euc index 9f9c77da02..baddcaf54b 100644 --- a/ext/tcltklib/MANUAL.euc +++ b/ext/tcltklib/MANUAL.euc @@ -1,5 +1,5 @@ (tof) - 2003/10/17 Hidetoshi NAGAI + 2004/03/28 Hidetoshi NAGAI 本ドキュメントには古い tcltk ライブラリ,tcltklib ライブラリの説明 が含まれていますが,その記述内容は古いものとなっています. @@ -175,6 +175,52 @@ require "tcltklib" すると, 以下のモジュール, クラスが利用可能です. : 処理対象イベントが存在しない場合に,イベント発生を待たず : に do_one_event を終了 ( false を返す ) する + モジュール TclTkLib::VarAccessFlag + : _get_variable などでのフラグを指定するためのもの.フラグに + : は以下の定数を OR で連結して与える. + + 定数 NONE + : 値は 0 で,何もフラグを指定していないのに等しい. + + 定数 GLOBAL_ONLY + : 通常,変数の検索はまず手続き呼び出しを行ったレベルで検 + : 索し,次に現在の名前空間で検索,最後にグローバル空間で + : 検索を行う.しかし,このフラグが指定された場合には,グ + : ローバル空間でのみ検索する. + : もし GLOBAL_ONLY と NAMESPACE_ONLY とが両方指定された場 + : 合には,GLOBAL_ONLY の指定は無視される. + + 定数 NAMESPACE_ONLY + : このフラグが指定された場合には,現在の名前空間でのみ変 + : 数の検索を行う.GLOBAL_ONLY の説明も参照すること. + + 定数 LEAVE_ERR_MSG + : 変数アクセスにおいてエラーが発生した場合,このフラグが + : 指定されていれば,実行結果として Tcl インタープリタにエ + : ラーメッセージが残される.このフラグが指定されていなけ + : れば,エラーメッセージは一切残されない. + + 定数 APPEND_VALUE + : このフラグが指定されていた場合,変数の値を置き換えので + : はなく,現在の値に代入値が追加 (append; 文字列連結) さ + : れる.変数が未定義あった場合,このフラグは無視される. + + 定数 LIST_ELEMENT + : このフラグが指定されていた場合,代入値はまず Tcl のリス + : ト要素として適切となるように変換される.代入値がリスト + : (またはサブリスト) の最初の要素となるのでない限り,代入 + : 値の直前には空白文字が追加される. + + 定数 PARSE_VARNAME + : _set_variable などの呼び出しにおいてこのフラグが指定さ + : れていた場合,var_name 引数が連想配列名と要素名とを両方 + : 含む可能性がある (開き括弧を含み,閉じ括弧で終わる) こ + : とを示す.その場合,括弧の間が要素名指定,最初の開き括 + : 弧までが連想配列名として扱われる._set_variable2 などで + : このフラグを指定する場合,連想配列名と要素名は var_name + : から抽出されるはずであるから,index_name 引数は nil と + : せねばならない. + モジュールメソッド mainloop(check_root = true) : イベントループを起動する.check_root が true であれば, @@ -277,6 +323,26 @@ require "tcltklib" すると, 以下のモジュール, クラスが利用可能です. : ので,この値は現在 Tk の機能が有効であるインタープリタの総 : 数に等しい. + _merge_tklist(str, str, ... ) + : Tcl/Tk のライブラリ関数を使って,引数の文字列がそれぞれ + : 正しく一つのリスト要素となるように連結した文字列を返す. + + _conv_listelement(str) + : Tcl/Tk のライブラリ関数を使って,引数の文字列が Tcl の + : 一つのリスト要素として適切な表現になるように変換した文 + : 字列を返す. + + _toUTF8(str, encoding) + _fromUTF8(str, encoding) + : Tcl/Tk が内蔵している UTF8 変換処理を呼び出す. + + _subst_UTF_backslash(str) + _subst_Tcl_backslash(str) + : Tcl のルールでバックスラッシュ記法 ( \uhhhh による + : Unicode 文字表現を含む ) を解析する. + : _subst_Tcl_backslash はすべてのバックスラッシュ記法を + : 置き換えるのに対し,_subst_UTF_backslash は \uhhhh + : による Unicode 文字表現だけを置き換える. クラス TclTkIp クラスメソッド @@ -373,6 +439,52 @@ require "tcltklib" すると, 以下のモジュール, クラスが利用可能です. _return_value : 直前の Tcl/Tk 上での評価の実行結果としての戻り値を返す. + _get_variable(var_name, flag) + _get_variable2(var_name, index_name, flag) + : Tcl/Tk 上の var という変数名の変数の値を返す. + : もし index_name が指定 (PARSE_VARNAME フラグの説明も参照) + : された場合は連想配列 var_name の index_name の要素を返す. + : flag には変数を検索する際の条件を指定する.flag に与える + : 値はモジュール TclTkLib::VarAccessFlag を参照すること. + + _set_variable(var_name, value, flag) + _set_variable2(var_name, index_name, value, flag) + : Tcl/Tk 上の var という変数名の変数に値を設定する. + : もし index_name が指定 (PARSE_VARNAME フラグの説明も参照) + : された場合は連想配列 var_name の index_name の要素を設定 + : する. + : flag には変数を検索する際の条件を指定する.flag に与える + : 値はモジュール TclTkLib::VarAccessFlag を参照すること. + + _unset_variable(var_name) + _unset_variable2(var_name, index_name) + : Tcl/Tk 上の var_name という変数名の変数を消去する. + : もし index_name が指定 (PARSE_VARNAME フラグの説明も参照) + : された場合は連想配列 var_name から index_name の要素だけ + : を消去する. + + _get_global_var(var_name) + _get_global_var2(var_name, index_name) + _set_global_var(var_name, value) + _set_global_var2(var_name, index_name, value) + _unset_global_var(var_name) + _unset_global_var2(var_name, index_name) + : それぞれ,対応する変数アクセスメソッドの flag に対して + : (GLOBAL_ONLY | LEAVE_ERR_MSG) を与えたもの. + + _split_tklist(str) + : Tcl/Tk のライブラリ関数を使って,文字列 str をリストに + : 分割する (文字列の配列として返す). + + _merge_tklist(str, str, ... ) + : Tcl/Tk のライブラリ関数を使って,引数の文字列がそれぞれ + : 正しく一つのリスト要素となるように連結した文字列を返す. + + _conv_listelement(str) + : Tcl/Tk のライブラリ関数を使って,引数の文字列が Tcl の + : 一つのリスト要素として適切な表現になるように変換した文 + : 字列を返す. + mainloop mainloop_watchdog : スレーブ IP の場合にはイベントループを起動せずに nil を返す. |